〇絵画は窓
光や新鮮な空気を採り入れる役目が窓にありますが、それは絵画でも同じような役目があると思います。
一枚の絵を飾ることで人生の転機が起こるというお話もよく耳にします。
それは絵との対話で自分を見つめなおす、きっかけになるからなのかもしれません。
●わたくし長沼慧(ながぬま けい)の雲母壁面画(きらへきめんが)は、独自の技法によって生まれた新しいアート作品です。
ざらざらした下地を板に作った上に、雲母と顔料を混ぜ合わせた絵の具で、薄く滲ませ重ね描く
''世界でたったひとつのオリジナル技法の絵画です”
壁面を思わせる絵肌はぬくもりを
雲母と箔の輝きは空間を華やかに演出します。
絵の背景はスパッタリング技法と筆で偶然と必然を織り交ぜて
まるで一つの宇宙を生み出すように
一筆一筆描いています。
●雲母壁面画が誕生するまで
雲母壁面画は江戸時代に役者絵や美人絵などの背景に雲母を刷り込んだ雲母絵から発想を得た描き方です。
実はこの描き方になるまで、油絵からアクリル画を使うようになり、アクリル画の中でも試行錯誤を繰り返し雲母を使った今の独自の描き方ができました。
通常色んな描き方を採り入れた技法を今は「ミクストメディア」という言い方をします。
こちらの方がメジャーですし聞きなれた言葉ではありますが、私は自分が工夫を重ねてできた技法に愛着があり名前を付けることにいたしました。
こうして雲母を使っているということと壁画の様な絵肌ということで「雲母壁面画」という技法が誕生いたしました。
●雲母壁面画の今後
一からつくりあげたこの技法を最近では金箔を使ったり、偏光顔料を組み合わせたり、岩絵の具を使ったりとその中でも進化の過程にいます。
日々の生活の中でも変わっていくように、描き続けることで絵柄や技法、テーマやモチーフもバラエティ豊かなものへと変わっていくのだと思います。
一人の画家として今後生み出していく作品を楽しんでいただけたら幸いです。
●テーマ
''楽園''をテーマに2016年から描いています。
本当の自分を隠して社会では別の顔をして生きていることが、
日本では良しとされていた風習がありますが、私はそれがとても辛く大変でした。
みんなが自分らしく生きている優しい世界を描きたいと思いこのテーマを選びました。
「楽園に生きる動物たちシリーズ」、「久遠の庭シリーズ」他たくさんのシリーズ作品があります。
●活動歴
1990年 川崎市生まれ
2010年 鷹の「すうぷ屋Hygge」(二人展)
2013年 調布市文化会館たづくり(グループ展)
2014年 調布市文化会館たづくり(グループ展)
八王子カフェギャラリー「Agosto」(二人展)
歩展(グループ展)
第40回現代童画展入選(東京都美術館)
3331アーツ千代田(コラボ展示)
2015年 調布市文化会館たづくり(グループ展)
QUATRO GATS展(グループ展)
高円寺716cafe「生き物たちの夜」
2016年 個展(SAWYER CAFE)
アールデビュタントURAWA2016(伊勢丹浦和)
第四回 MVW展(福屋八丁堀本店)
ゆく年くる絵師 展(阪神百貨店梅田本店)
2017年 東急田園都市線27駅の絵画展(東急百貨店たまプラーザ)
桃花展(福屋八丁堀本店)
第2回 平成動物図鑑(伊勢丹浦和店)
平成動物図鑑Ⅲ(伊勢丹府中店)
第5回MVW (福屋八丁堀本店)
2018年 平成動物図鑑Ⅳ(阪神梅田本店)
第6回MVW (福屋八丁堀本店)
2019年 第2回特別常設展(GALERIE青鞜)
個展(南青山)
新緑のアートフェア(新宿ヒルトピア)
アート関ヶ原(阪神百貨店梅田本店)
桃花展(福屋八丁堀本店)
EGC展(阪神百貨店梅田本店)
EGCセレクト展(横浜山手ギャラリー)
猫展常設展(阪神百貨店梅田本店)
2020年 EGC展(福屋八丁堀本店)
EGC展(新宿ヒルトピアアートスクエア)
個展(新宿ヒルトピアアートスクエア)
大猫展(新宿ヒルトピアアートスクエア)